ロボットを使った飲食店が注目を集めている？

これまで飲食店でロボットが使われることは、私たちにとってあまり馴染みのないことでした。
恐らく飲食店にあるロボットと言われて思い浮かぶのは、回転ずしで寿司を握るいわゆる「スシロボット」くらいではないでしょうか（厳密に言えば、回転ずしのレーンもロボットにあたります）。
そんな飲食店用のロボットですが、近年にわかに注目を集めるようになってきました。
その原因として真っ先に挙げられるのは、やはり新型コロナウイルスの蔓延でしょう。
不安定になりがちな営業日時、縮小せざるを得ない人員、密を避けるための対策など、コロナ蔓延以降、飲食店は様々な課題の解決を強いられることになりました。
特に従業員に関しては安定して営業できず、そのせいでますます人員が集まりにくくなるという悪循環に陥ってしまい、立ち行かなくなるケースもしばしば見られます。
そうでなくとも日本の飲食業界は、高度経済成長期のように大量に学生がいることが前提である「学生バイトが辞めても次の学生バイトを雇えばいい」という雇用を繰り返してきたという背景もあって十分な人員確保に苦労しているというのが実状です。
そのような事情もあり、慢性的な人材不足に悩まされている飲食業界でロボットが注目されるのはある意味当然の帰結と言えるでしょう。
特に入れ替わりが激しく、避けられがちなホールスタッフの代わりとなる配膳用のロボットは人手不足を解消する救世主となり得るとして、ひときわ注目を集めているようです。